通常ゼミ(B4,M1,M2)

学年(M2,M1,B4)ごとに指定された教科書を輪読するか,自身の研究の進捗発表を行います(M2は主にこっち).院では「確率統計解析演習A~D」、学部では「応用数理講究A,B」という単位に関わる重要なゼミです。このゼミを通じて、基本知識の習得や研究テーマの探索を行います。近年の輪読テキストは以下のような感じです:

  • Konishi, S. and Kitagawa, G. (2008). Information Criteria and Statistical Modeling, Springer (B4-spring).
  • Lamberton, D. and Lapeyre, B. (2000). Introduction to Stochastic Calculus Applied to Finance, Chapman & Hall (B4-autumn).
  • van der Vaar, A.W. (1998). Asymptotic Statistics, Cambridge (M1)

卒論(B4)は原則必須としていますので,学期はじめに「プロジェクト研究・卒業研究」(選択科目)を履修してください.ただし,状況に応じて卒論を免除することもあります(応相談).

申し合い(木曜隔週)

各自の研究や文献紹介など,独自に勉強してきたことを自分の意志で発表する場です。自ら発表する姿勢を見せないと,いつまでたっても発表できません(相撲の「申し合い稽古」が由来).修論生は修士論文の進捗状況、学部生なら興味ある分野のサーベイなどを自由に発表し、みんなで知識を共有したり、研究のアドバイスをもらったりします。

この時間は,外部からゲストを招いての「早稲田・統計科学セミナー」​にもなります.この詳細は,開催の2週間ほど前に統計数理研究所が運営するメーリングリスト"stats"で案内していますので,興味のある方はご登録ください.

※上記いずれのゼミも,他学部や他学科の方の参加はいつでもウェルカム!

​ゼミの日程場所はアカデミックカレンダーをご覧ください.

合同セミナー

  • 日本アクチュアリー会の内部研究会であるASTIN関連研究会と3ヶ月に1度(3,6,9,12月)合同セミナーをやっています.ここでは,国際アクチュアリー会(IAA)の損保系学術雑誌であるASTIN Bulletinに掲載された学術論文のサーベイ発表を通して,そこから派生する研究テーマを探しながら共同研究へとつなげていくのを目標にしています.特に,保険数理に興味のある学生や,アクチュアリー志望の学生さんには参加を推奨しています.一線で活躍する多くのアクチュアリーの方と知り合いになって議論できる貴重な機会です.
  • 金融機関などに勤める清水研OBと共同研究を行うことがあります.
  • 統計科学セミナー・早慶戦:毎年12月頃に,慶応大学の統計系研究室と合同セミナー合戦を行っています.基本的にはM2のプレ修論発表の機会ですが,場合によってDやM1の学生が発表することもあります.同じ統計を志す同志との交流を深める場でもあります.

自主ゼミ(適宜)

有志が集まって読みたい本を輪読します。一人で勉強するのは心細いという場合、積極的に有志を募って行います。基本、自然発生的で消滅も自由ですが、先生から半強制的に指示される場合もあります。一般には、通常ゼミだけでは圧倒的に知識が足りませんからこのような自主ゼミで各自知識等を補います。3〜5人くらいでグループを作り以下のような本を輪読しています.当研究室では1の通常ゼミの他,1つ以上の自主ゼミ参加を推奨しています.最近のテキストの例は以下です:

  • Nualart, D. (2010).  The Malliavin Calculus and Related Topics, Springer.
  • Applebaum, D. (2009).  Levy Processes and Stochastic Calculus, Cambridge.
  • 藤原彰夫 (2015). 情報幾何学の基礎 ー情報の内的構造を捉える新たな地平ー,共立出版.
  • Brezis, H. (訳:藤田宏・小西芳雄) (1988). 関数解析 ーその理論と応用に向けてー,産業図書.